集英社新書『環境共同体としての日中韓』編:東アジア環境情報発伝所
監修:寺西俊一(一橋大学大学院経済学研究科教授)
急速な経済発展を続ける東アジア。しかし、それにともない、深刻な環境破壊が大規模に進んでいる。大気汚染や酸性雨被害、土壌汚染、海洋汚染、砂漠化、森林破壊などが広域に広がり、漂着ごみや産業廃棄物、野菜の農薬汚染などの問題も顕在化している。かつての高度成長期に日本で起きた公害や環境破壊が、いまや日本を含む東アジア全域に広がっているのである。そして、地理的に近い日本・中国・韓国は、こうした環境破壊で密接に結びついている――。 本書は、地球環境問題の縮図とも言える東アジアの環境問題を、あらゆる角度から捉える。そして、ますます重要になりつつある、国家の枠を越えた、様々なネットワークによる環境保全の具体的な取り組みについても紹介してゆく。 (新書扉より) 目次第1章 世界の中で影響力を増大させる日中韓 アメリカや拡大EUをも追い越す経済成長の裏で/相互に環境破壊の因果関係で結ばれる日中韓/日本の過去の環境破壊を、中韓が後追いする/共通の環境問題・環境負荷の増大に苦しめられる/地球環境を圧迫する大規模な環境破壊が進行/急速に増加する日中韓のエネルギー消費量/16年間で3倍以上になった都市ゴミ/大幅に変化する食料需要/これから起きること 第2章 既に環境共同体!? 相互に環境破壊を輸出し合う日中韓 【中国→日・韓】 大陸から酸性雨の原因物質が流れ込む 第3章 日中韓の環境問題には大きな共通点があった ・CO2排出量の増加が温暖化を促進する 第4章 各国が直面する深刻な環境問題 【日本】 諫早湾干拓で有明海の生態系が危機に 第5章 未来に向けた取り組みが始まった 【中国】 専門知識を身につけた環境NGOが躍進する 購入方法お近くの書店などでお買い求めください。 中国環境緑書こちらをご覧ください。 |
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